大阪の公立中高一貫校「咲くやこの花中学校」に合格するまでの経緯と、どんな受験対策をしてきたかご紹介します。

公立中高一貫校を目指す人へのお役立ち体験談

公立小学校では「中」くらいの成績でした。塾には行かず、母子で対策を立てて挑んだ受験。晴れて大阪の公立中高一貫校に合格するまでの経緯と、どんな受験対策をしてきたか、また、興味深い学校生活をご紹介します。 実際に通わせてみて感じることは、とても恵まれた環境で学び、入学して良かったと思える学校です。

教育制度改革

本の学校教育が変わりつつあります。

 

 

 

世の中は、国際化や情報化が急速に進んでいますが、

日本の中で、グローバルな人材が豊富に育っているかというと。。

なかなかうまくいっていません。

学校を卒業しただけでは英語を話せるようになりませんしね。

 

ある心理学者の先生がおっしゃっていましたが、

大きな変革を行うときは、

まず大学入試を変えることが一番影響が大きいとのことです。

大学入試が変われば、それに合わせて下の教育も変わっていくからです。

 

2021年には、すべての中学校の英語授業は、

基本的には英語で行われる予定です。

 

大学入試はどう変わるかというと、

これまで「センター試験」と言われていたテストが

「大学入学共通テスト」という名称になります。

2021年から変わるため、現在の高校2年生が初めてこの試験を

受けることになります。

 

大手塾も、学校の先生方も情報収集に余念がなく、

高2生はみんな戦々恐々としているという話も聞きますが、

センター試験にしても、大学入学共通テストにしても、

問われるのは基礎的な学力です。となると勉強する内容は

大きく変わらないと思います。高校で習った内容をきちんと

理解する、というのが本筋だからです。

 

試験の形式としては、具体的にこれまでとどこが変わるかというと、

 

 

 

「国語と数学の記述式問題の導入」と「英語4技能評価への転換」の2点です。

 

この流れを受けて、浪人生は2020年1月(2019年度)の受験で

決着を付けようとする傾向が大きくなるのではないかと言われています。

できれば、新しい形態の試験を受けるよりも、

これまでの勉強方法で決着を付けたいという気持ち、理解できます。

 

さて、教科ごとの変更点をまとめます。

 

■英語

センター試験では

・筆記 200点
・リスニング 50点

の合計 250点 でしたが、新しい大学入学共通テストでは、

・リーディング 100点
・リスニング 100点

の合計 200点 に変更されます。

 

これまで「読む」「聞く」に偏っていたものを

「話す」「書く」も含めた4技能を重視した内容に変わります。

リーディング・・・長文読解ですね。

そして、リスニングが倍の配点になるということで、

実際のコミュニケーション能力が求められているのがわかります。

 

試験は、英検3級から2級レベルの問題が出され、

読む 書く 聞く 話す の4技能を評価する

民間の検定試験の成績システムを導入して採点されるようです。

 

これまでのセンター英語にあったような、

・語句の並べ替え
・発音やアクセントを問う問題

は出ません。

次は、国語と数学について。

 

 

 

 

■国語

メインはマークシート方式ですが、

記述式の小問が3問出ます。 

記述式の問題では近代以降の文章が出る、と決まっており、

記述問題の文字数は 80~120文字程度、とのことです。

大学入試センターが定めた、国語の記述問題の「段階表示」について

まとめられたPDFがありますのでリンクしておきます。

⼤学⼊学共通テスト国語における記述式問題の段階表⽰について

 

 ■数学ⅠA

メインはマークシート方式ですが、

記述式の小問が3問出ます。 

マークシート方式では、前の問題の答えと連動して

次の問題を解く形式が出題される場合があります。

 

数学の記述問題については、58万人も受ける試験の

記述解答をどうやって採点するのか、など判定の難しさもあり、

この試験制度に対しての批判も出ているようです。

この件に関しては、大学入試センターが説明ページをアップしていました。

 

文部科学省は新しい試験制度で進めることを正式決定しており、

その決定事項の中には、日程が 1月16-17日 ということも

含まれているようです。 

今後も、情報を集めて、柔軟に対応していきたいところです。

 

大学入試センター理事の方が書かれた本で、

新大学入学共通テストでは、子どものどういう所を見ようとしているのか、

そのためにどんな試験をやろうとしているのか、などの

全体像がよく分かる、と評価が高めです。