中高一貫校で分野の変更はできるのでしょうか
結論からいいますと、できます。
2015年から、高校進学時において「分野変更」が認められることになりました。ただし、条件があります。
基本的な方針を理解していること。
中学では、高校の学習内容を一部先取りし、6年間を総合的にとらえてカリキュラムが組まれています。入学時に選んだコースを全うするのが本来の形です。
でも、他の分野に強い関心が芽生えたり、分野を変更したい気持ちを強く持っている生徒に関しては、中学から高校への進学時に限り、特例として分野変更が認められることになりました。
希望を出せるのは中学三年生のみです。本人と保護者が今後の進路をきちんと考えていて、そのうえで分野変更を希望している場合に限ります。また、秋に行われる説明会に必ず参加しておく必要があります。
希望すれば誰でも変更できるわけではありません。2年生時の成績を含めて判定されます。
変更までの流れ
- 保護者説明会(ここで書類が配布され、手続き方法の説明があります)
- 三者面談
- 分野変更願と分野変更希望理由書を提出
- 面接
- 分野変更の可否を学校が判定し、保護者に通知
夏休み明けに説明会の案内が配布されます。分野変更を検討されている場合は、必ず参加してください。
我が家も、思春期に自分の方向性を決めて入学する中高一貫校に、まったく不安がなかったわけではありません。まだ子供なのに、将来の方向性を決めるなんて可能なのか?と思っていました。
成長につれて視野が広がり、途中で得意分野が変わったり、興味の対象が変わることは自然なことです。
この点に関しては、入学前の説明会で何度も先生方から説明を受けます。「本当にその分野に高い関心があり、6年間をその分野で全うできる心構えで入学してください」と。
私が参加した説明会では、「イラストを描くのが好きだからという理由で美術コースに入ると苦労します。入学すれば、地道なデッサンをひたすら続けたり、苦手なこともこなしていかないといけないので、好きなことだけやりたい、というお子さんには向きません。」という説明でした。
我が家の場合は、言語と美術を迷っていた時期がありました。言語に方向性を定めたのは、将来何になりたいかを子供とよく話し合い、それになるためにはどちらのコースが良いのか、で最終判断しました。