咲くやこの花中学校から内部進学する生徒の保護者へ、系列説明会がありました
咲くやこの花中学校の生徒は全員、内部進学で咲くやこの花高校へ
咲くやこの花中学校は、願書提出時から4つの分野を選択して入学します。スポーツ、芸術、理工、言語です。
1クラス約40人の中に、4分野の生徒たちが混在します。学年ごとに2クラスあるので、1学年約80人。全員が咲くやこの花高等学校の「総合学科」に内部進学します。
中学では「分野」として分かれていたものが、高校に上がると「系列」として分類されます。
咲くやこの花中学校のリニューアル前?のサイトで、わかりやすい図を見つけたので紹介させていただきます。大学進学までの進む道が、中学入学時からはっきり分かれています。
引用元:
http://www.ocec.ne.jp/hs/sakuyakonohana-hs/htm/sakuya02.htm
一般的な高校は、普通科、専門学科、を設けているところが多いと思います。これに並んで「総合学科」は新しいタイプの学科で、かっちり決まった定義は無いそうです。それぞれの学校ごとに内容が異なります。
咲くやこの花高校と他高校との違い
咲くやこの花高校の「総合学科」には特徴が2つあり「専門性」「選択制」が大きなポイントです。一般的な高校普通科の授業数と比較すると、各科目が少なめになっており、その少ない部分を、2年生から始まる選択制授業で各自の必要な授業を埋めていくことになります。「進学する大学に合わせて選ぶ」「自分の目指す方向性に沿った授業を選ぶ」など一見自由に組み合わせができます。
自由なのですが、実は上手に選ぶ必要があります。最初から絞り込んでしまうと途中で少しの方向転換もできなくなるため、できるだけ、幅広く選択しておくことが大切です。また、どの授業を選ぶかによって、学校での勉強のやる気にも影響してくる、とのことでした。「安易に選ばないこと」「将来を見据えて選ぶこと」「目標を持つことが大切」など、かなり真剣に説明をされていたので、恐らく、過去に選択授業で辛い思いをされた生徒さんがいたのではないかと思いました。
どの授業を選んだとしても、必ず「基礎学力」が土台になるため、中学時代の勉強をきちんとしておくことが求められます。
大学入試が変わる!
2017年春に中学3年生になる学年から、センター試験が廃止され、それに代わる試験制度に変更されます。数年前から言われていて、咲くやこの花中学校でも、年に一度は保護者を集めて説明会が行われてきました。先生方は一生懸命、情報収集してくださり、保護者にも現状を伝えてくださいます。また、大手塾などでも保護者向けにセミナーを開催するなど、大変注目されていました。この新しい試験制度の詳細が、2017年5月に発表されるそうです。
めまぐるしく情報が変わっているそうで、まだはっきりしたことは言えないという前置きがありましたが、現在わかっていることとしては、これまで暗記力に頼ったテストだけで評価されていた大学入試が、今後は
- テストには文章(短文)を書かせる問題が出る
- 論文(自分の考えを文章化する)
- 調査書
- 活動報告
- 面接
- 特定の分野に卓越した者は評価される
などテスト以外の部分も考慮されるようになります。
大学全入時代へ
高卒の求人は減り続けています。そして、少子化で子供が減っていることから、選ばなければすべての生徒が大学に入学できる時代と言われ、大学全入時代と言われます。大学は人気のありなしで大きく二極化していくようです。
大学に入ったはいいものの、退学、休学が年々増えているようです。卒業後の就職先も決まらないまま、という学生も増えています。すべての生徒が大学に入れるとはいえ、目標を持たずになんとなく進学するようなことは避けたいところです。
将来設計という意味では、咲くやこの花中学校・高校は、早い時期から自分の方向性を考えるきっかけがあるといえます。
企業はどんな学生を望むのか
新卒学生を採用する企業が、どういう学生を望むのか、アンケート結果も公開されました。上位にくるのは
- コミュニケーション力
- 主体性
- チャレンジ精神
- 協調性
などです。最下部のあたりに「専門性」がランキングされていました。専門性は入社してからでも身に付くが、上位4つの能力は最初からある程度備えておいてもらわないと、人と一緒に仕事をしていくことが厳しいという現実です。
咲くやこの花中学校・高校では、このあたりの対策もきちんと立てられています。従来型の、講義聴講の授業だけではなく、アクティブラーニングを積極的に取り入れ、他者の意見を聞くことで自分の考えの幅を広げていくことや、自分の考えを積極的に人に伝えていくなどを授業の中で取り入れられています。
ここまでは、4分野共通のお話としてお聞きしました。この後、言語分野から高校に進学した場合の説明についてもお聞きしたので、また別記事でまとめたいと思います。